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黒漆喰磨き

投稿日:07.20.2014|カテゴリー:施工集|コメント・トラックバック:0件

多治見の現場で  黒漆喰磨き   を施工しました。

この輝きは数十年後、いや、数百年後も続く事でしょう。

現在、日本でどれぐらいの左官職人が   黒漆喰磨き    を施工できるか分かりませんが、こんなにも素晴らしい左官仕上げが消えて無くならないよう、しっかりと残していきたいと思います。


今回は理解のあるお施主様、工務店様に恵まれ、左官冥利に尽きる仕事をさせていただき、本当にありがとうございました。

地元の愛知県(一宮市や名古屋市)  でも施工をしたいと思っておりますので、ご要望があれば是非とも   (株)オオタ   に声を掛けてくださいね。






左官の仕事~ NHL(水硬性石灰)

投稿日:07.18.2014|カテゴリー:Blog|コメント・トラックバック:0件

漆喰の原料が 消石灰 なのは多くの人が知っているかと思います。

一般的に認識されている消石灰は、 《 気硬性 》 といって炭酸ガス(二酸化炭素)に反応して硬化していくのですよ。

水と反応して硬化する事はありません。 石灰が原料の漆喰などは、空気に触れさせねば練り置きして保管ができますよね。


しかし、ギリシャ や エジプト では紀元前の頃から、消石灰に  ポゾラン(可溶性シリカ分の多い火山灰,白土,凝灰岩,ケイ藻土など)  を混入させて  ポゾラン反応  を起こし、水に反応して固まる 《 水硬性 》 の材料が用いられてきました。

これが 【 NHL 】 の始まりと言われており、その後ローマ帝国によって更に発展を遂げていきます。

近代になって セメント が開発されるまでは、西洋建築の中枢を担ってきた材料と言えるでしょう。


【 NHL 】 とは “ Natural Hydraulic Lime ” の略称、つまり 天然水硬性石灰 のこと です。

この NHL は、   最初に水と反応して初期硬化を行い、さらに長い年月を掛けながら炭酸ガスを吸って硬化し続けていく のですよ。


簡単に説明すると、   《 水硬性 》 と 《 気硬性 》 の特性を併せ持っている という事です。

塗った次の日には固まっているので、雨風の心配もそれほどしなくて済むのが利点ですね。


【 NHL 】 は耐久性に大変優れており、石灰モルタルとして厚塗りする事も出来るので、西洋では外壁にも塗られているらしいですよ。

また、吸放出性能なども通常の漆喰(気硬性石灰)と比べても劣らないので、内部で使うのも良さそうですね。

もちろん、天然素材100%なので有害な物質(ホルムアルデヒド、アスベスト等)の心配はありません。



日本では、 NHL(水硬性石灰) が輸入される前にセメントが輸入されました。 セメントの普及と古来より漆喰工法が確立されていたので、日本ではNHL(水硬性石灰)は定着しなかったようです。

その為、私達日本人には馴染みの薄い材料ですが、その歴史は   5,000年以上 と大変古く、ヨーロッパのほうでは歴史の深い建築材料なのですよ。


最近の西洋建築を模倣した住宅では、外壁に 樹脂製品(ジョ○パット、ベ○アート等) が多く塗られております。

しかし、これらはヨーロッパ等で見られる本物の塗り壁とは風合いが全然違いますよね。

また、これらの新建材と比べ、 NHL の耐久性は歴史が実績を証明してくれております。

欠点は 値段が高い ことですが、その耐久性は素晴らしく、長い目で見れば樹脂製品よりも遙かにお得ですよ。


まだまだ日本では馴染みが薄い材料ではありますが、機能的にも優れている NHL がもっと日本で普及していけば良いですね。

その為にも私達左官屋が 【 NHL 】 を研究し、提案し続けなければ・・・


名古屋市や一宮市でも  【 NHL 】  が普及していってほしいですね。