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左官の仕事~ 炉壇

投稿日:09.01.2015|カテゴリー:Blog|コメント・トラックバック:0件

昔ながらの茶室には畳の下に 【 炉壇 】 という小さな囲炉裏が設置されております。

茶道を行う時には畳を退かして、 【 炉壇 】 に炭を入れてお湯を沸かしますが、この炉壇も色々な材質で作られているのをご存じでしょうか?

銅板であったり、石製であったり、陶板製であったりと多種多様でありますが、最近はお手入れが楽なステンレス製なども人気のようですね。

そんな中、 本炉壇 と呼ばれる炉壇の中でも  最高級品  のモノには 内側に土壁が塗られております。


写真は数年前に金沢で催された左官講習会の様子です。

構造見本も展示されていて、とても勉強になりました。




最高級品である本炉壇の制作にも左官職人、もしくはそこから派生した専門職の “ 炉壇師 ” と呼ばれる職人が携わります。 また、  毎年一回炉開きのときには土壁の部分を塗り替えることになっている決まりもある  ようなので、この塗り替えにも左官職人か炉壇師が携わるようですね。

本炉壇を使わない最近の茶道では、その風習を知らない人も多いと聞きます。

茶道の世界も道具などの近代化と共に、古来から受け継がれてきた作法が忘れられつつあるのは寂しい話ですよね。


現在、茶道の世界も安直な方法が往来しておりますが、いつか古来の由緒ある茶道を受け継ぎ、伝統を守る茶道家が増えてきたら、土で仕上げられた本炉壇も見直される日が来るかもしれません。

その時に  「 誰も土壇(本炉壇)の施工法が分からない!」  なんて事になっては困りますね。


私達左官職人も日々精進して行かねば・・・


愛知県の一宮市や名古屋でこのような依頼をされても困らぬよう、勉強していきたいと思っております。










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