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左官の仕事~ 蛇腹引き

投稿日:03.01.2015|カテゴリー:Blog|コメント・トラックバック:0件

古い洋館の天井と壁の入隅には、帯状に巡らされた凸凹の装飾で仕上げられている事があります。

なかには何段もの複雑な凸凹の場合は左官仕上げで施工されている事も・・・

この凸凹で帯状の仕上げこそ、    【 蛇腹引き 】 なのですよ。


兵庫県にある孫文記念館で見かけた蛇腹






蛇腹引きは大きく分けて   《 現場引き工法 》 と    《 置き引き工法 》 の二種類の工法があります。



《 現場引き工法 》 とは、現場で材料を直に塗り付けてから型を引いて施工する工法です。

漆喰を使って現場で仕上げるモノは 『 漆喰 蛇腹 』 と呼ばれます。

洗い出し仕上げ や モルタル  などでも 現場引き工法 で蛇腹を仕上げる事もあります。



《 置き引き工法 》 とは、作業のしやすい平坦な場所で材料を置いて型を引き、それが硬化してから現場で取り付ける工法です。

石膏を使って施工されたモノは  『 石膏 置き引き 』  と呼ばれます。




私が修行先で働いていた頃、社長の息子は寮の隣にあった “ ほったて小屋 ” で蛇腹の研究をされておりました。

たまに置き引き工法を施工しているところを見せてもらっていたのですが、当時の私はこういった装飾系の左官仕上げにあまり興味がなかったので、いろいろと説明してくれた事も全く頭に入っておりません。

今更ではありますが、   「 あの時、もっと真剣に学んでおけば・・・ 」  と大変後悔しております。



左官屋が蛇腹を仕上げるメリットは    “ 継ぎ手が見えない ”   という事でしょう。

そして、  “ 応用力がある ”   ので細かい納め方にも気を配れます。

何より、 “ 好きな形状にデザイン ”   をして、それが現場で形となって反映されます。

既製品では決して出来ないことですね。

乾式工法(既製品)は  『 安くて早い 』  かもしれませんが、湿式工法(左官の蛇腹仕上げ)のようなこだわりが反映できません。

こだわりを求めるならば、湿式工法での施工をお勧めしますよ。


素晴らしき左官仕上げ・    【 蛇腹引き 】 がもっと見直されるようになれば良いですね。

愛知県一宮市のほうでも、ドンドン提案していきたいです。








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