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左官の仕事~ 大津壁

投稿日:01.10.2014|カテゴリー:Blog|コメント・トラックバック:0件

【 大津壁 】 とは土に少量の石灰とスサを混ぜた材料を塗り付け、鏝で何度も押さえて表面強度を堅く仕上げた工法の事です。
《 泥大津 》  、 《 並大津 》  、 《 大津磨き 》  等のグレードがあり、特に  《 大津磨き 》   は土壁・最上級仕上げのひとつに数えられます。


《 泥大津 》  とは、 泥色をした土(田んぼの土など)に石灰を混入した材料を塗り付け、鏝で押さえた仕上げた壁  の事です。
廊下や階段など通常の土壁(撫で物、中塗り仕上げ等)よりも強度が必要とされた場所に用いられました。


《 並大津 》  とは、 色土(黄土、赤土、白土、浅黄土、黒土など)に石灰を混入した材料を塗り付け、鏝で押さえた仕上げた壁  の事です。
上記の 泥大津 よりも上級の仕上げで、色土の見た目が綺麗なので  《 ドロマイト・プラスター 》 が普及するまでは、住宅では日常的に仕上げられていた工法でした。


《 大津磨き 》  とは、  大津壁 を鏡面に仕上げた磨き壁  の事です。
その輝きはペンキ等の光沢とは違い、重厚感があって見る人を魅了する大変美しい仕上げですよ。
基本的には色土(黄土、白土など)の土そのものの色を楽しむ仕上げですが、  油煙を混入させた  “  黒大津  ”     や    弁柄を混入させた  “  赤大津  ”    などもあり、さらに  大津磨き  をアレンジした  “ 鉄壁 ”    なんてモノまであります。


《 鉄壁 》 とは、 南部鉄のような凸凹がある大津磨き壁の事  です。
大津磨きの美しさに加え、南部鉄のような風合いが素敵な仕上げですね。



【 大津壁 】  のルーツは滋賀県にある  と言われております。

滋賀県では   “ 江州白土 ”   と呼ばれる良質の白土が古来より採取できました。
京都の聚楽土などは砂分が多く “ 土壁 撫で物仕上げ ” として用いられましたが、滋賀の白土は粘土質が強すぎて “ 土壁・撫で物 ” にはあまり適さず、逆に白土の強度を生かした仕上げとして重宝されるようになります。
強度のある  大津壁   は瞬く間に全国に広がり、住宅等では当たり前のように施工されておりましたが、時代と共に徐々に施工されなくなっていきました。

しかし、最近では  《 大津磨き 》  の美しさが見直され、多くの建築家が好んで採用してくれるようになってきました。
家全体を仕上げるのは予算の関係上難しいと思いますが、 床の間の奥の壁  や  玄関を開けて最初に見える壁  等でこの  《 大津磨き 》  が仕上げられていたら、それだけで家のグレードが上がった気がしませんか?

是非、家のポイントとなる壁に採用していただきたい仕上げです。


愛知県一宮市でもドンドン提案していきたいです。






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