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左官の仕事~ 漆喰 硬押さえ

投稿日:05.21.2012|カテゴリー:Blog|コメント・トラックバック:0件

前回、本漆喰の材料について色々と書きましたが、今回は漆喰の一番スタンダードな仕上げ方である  【 漆喰 硬押さえ 】 について書きますね。


【 漆喰 硬押さえ 】  とは、   “ 漆喰を壁に塗り、鏝で数回押さえた 艶消しの仕上げ  ”   と私は認識しております。

鏝を何度も通して硬く押さえる事によって壁面の密度を上げ、 表面強度がとても強い壁  となります。

私の認識が間違っていたらご容赦ください。


この  【 漆喰 硬押さえ 】  はシンプルながらとても難しい仕上げなのですよ。

平面の壁なので左官の技術力が一番必要で、凸凹に塗ればムラの原因になります。

下地のコンディションも大変重要で、下塗りだからと言って凸凹に塗れば、上塗りを幾ら綺麗に塗っても乾きムラが出てしまい、それがテカりムラに繋がっていきます。

また、鏝を通すタイミングが遅れるとまたまたムラの原因に・・・

ムラを出さないようにするには、様々な条件をクリアして行かねばなりません。

この様々な条件をクリアした時にのみ、綺麗な壁が仕上がるのですよ。


さらに顔料、色土などで着色した 色漆喰 の場合は、 色ムラ にも気を付けなければなりません。

白漆喰よりもハードルが高くなります。

色漆喰を綺麗に仕上げるには本当に気を使うのですよ。


左官屋さんは道具にもこだわります。

最近は研究熱心な鏝鍛冶が開発した漆喰用の鏝も他種類にわたって出回っており、私もお気に入りの鏝が幾つかあります。

プラスチック製の鏝  を使われる左官屋さんもいますが、 艶が出やすくテカりムラの原因になります  ので、基本的には使わない方が良いかもしれません。

本当に良い左官職人さんは道具もしっかり揃えているので、新規で仕事を依頼する時には道具箱の中身を見れば、ある程度の判断材料となるでしょう。


話はズレましたが、 【 漆喰 硬押さえ 】  を綺麗に仕上げるには   《 技術 、道具 、 材料 》  の三拍子が揃って始めて成り立つのです。

どれか一つでも欠けてはダメなのですよ。

技術は左官職人の腕であり、道具とは硬押さえに適した鏝であります。

そして材料も前回で話したとおり、とても重要な事ですね。

良い仕事をする為には手間暇を掛けたいですね。


その為にも、過度な価格競争に巻き込まないよう左官職人を見守ってほしくあります。








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